地方にだって専門古書店は必要だ!地べたの店=実店舗プロジェクトはじまりました。

古本屋、古書店、本当に数が少なくなりました。中でも地方は惨憺たるものです。店はつぶれ、あるいはネット販売へ移行。何分このご時世です。景気の悪い話ばかり、残念ですが仕方の無いことです。
特に専門書や全集を手に取ろうとすると、状況は更に深刻です。もはや東京は神田神保町へ行くしかないのでしょうか?買取もそうです。地方まで出張買取はしてくれないのでしょうか?(恐らく・・・です。)早稲田や本郷、中央線沿線の新進気鋭の若手たち、雑誌の古本屋さん特集、有名どころは、みな東京です。
本に直接触る、あの本はないかな?この本はどうだろう?そして本を通じて人と人との会話、ある時は店員と、ある時は他のお客様と。店に入るまでの期待感、店に入ってから出るまでの心地よい空間、帰りの車や電車の中での充実感、このような体験がその人の『読書』に重みを増すのです。そしてその空間は実店舗でしか味わえないでしょう。
買取も同じです。ご依頼者様やご家族様と直接お会いし、そのお気持ちを受け止めるには訪問買取が本当は一番なのです。
当店は時代に逆らい、あえて地べたの店=実店舗を開きます。2012年開店予定。場所は埼玉県の一番北、羽生市。これから当ブログで随時ご報告していきます。開店まで色々な問題、紆余曲折があるかもしれません。それでも前進あるのみ。どうぞ皆様お楽しみに。

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「ひとときの停滞も思想的芸術的にはゆるされないという課題をじぶんたちに負わせることによってしか、今日の情況をつきぬけることはできない」(吉本隆明『試行』第2号後記より)
(担当:T)